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ゼットイオン健康法

おなかのヘドロ(宿便)をとりましょう。   理学博士 岡部 薫










第4章・・・・・・温泉の力

■ お腹を掃除するだけでは足りない

宿便をとったことで体調はきわめて良好となりましたが、それだけではまだ完璧だとはいえません。人体を動かしているのは胃腸という機関車ですが、その人体を指揮しているコントロールタワーは自律神経だからです。胃腸の働きが健全になっても私たちの全機能を統合している自律神経をおろそかにしてはなんにもなりません。

私はそのために、海草が海水からイオンを摂取するように、皮膚面からイオンを体内に補充してやること『イオン入湯法』を研究してみたのです。

まず家庭のお風呂について考えてみたいと思います。イオンに深い関係があるからです。私たち日本人は風呂好きな国民として知られています。お風呂に入るということは、もちろん皮膚の汚れを洗い流して清潔にし、血行をよくし、心身の疲労を和らげてくれます。ぬるめのお風呂にゆっくりとつかっていますと体内の血行がよくなり、不良体液が外に排出されます。 よく、「一番湯に入るよりも、風呂は女性の後に入れ」といわれます。というのは、女性が入った後のお風呂は有機物で汚れていて、肌になめらかだからです。女性が入ったあとにかぎらず垢や汗が混じっているお風呂の方がよいのです。なぜよいのかといいますと、一番湯は不純物がないため熱の伝導が速く、肌を強く刺激するからです。そればかりではありません。体の中のミネラルも塩分も吸い出されてしまうのです。これはまことに由々しき問題です。

お風呂は確かに皮膚の汚れをとり、血行をよくし、疲れをとってくれます。でもイオンという点から考えますと淡水のお風呂は好ましくないのです。淡水のお風呂に体をつけますと、私たちの体内にある貴重なイオンは体外へ出ていってしまうのです。

先に私は、イオンは水の中にある、と申し上げました。確かにあります。でも体内にあるイオン量と比較しますと、それはきわめて微量なものなのです。私たちの体内にイオンが100あるとするならば淡水の中にあるイオンは1なのです。イオンは電荷ですので高いところから低いところへ流れる性質をもっていますので、体の中のイオンは淡水のほうへ出ていってしまうのです。一番湯でも二番湯でも、しまい湯であっても、イオンは体外へ出てしまいます。つまりお風呂へ入るということは私たちの体内のイオンを流出させているということになるのです。

こう考えていきますと、普通のお風呂よりも、シャワーのほうがよい、と言えましょう。シャワーは皮膚面の汚れを洗い流すだけだからです。汗の成分である食塩は強電改質ですので湯の放射だけで流れ落ちてくれるからです。だからといって私たちはシャワーを浴びるだけではお風呂へ入った気分にはなれません。やはり湯ぶねの中でどっぷりと顎までつかり、存分に手足を投げだし、快いアクビにまぶたをうるませたいではありませんか。もっと理想をいうならば、お風呂の中で体内のイオンを流出させずに、逆にイオンを体内へ送り込んでやることはできないものでしょうか。その方法があるのです。それは温泉なのです。

■ 病気に効く温泉

ここで温泉の効能というものに目を向けてみましょう。

経済的な理由で医師に診てもらえなかった昔の人は、よく湯治と称して温泉へ出かけていきました。病気、あるいは病後の体力回復に温泉の果たす効能は、昔からよく知られております。傷ついた鳥や動物が温泉で治癒した、という話は各地に伝えられており、「鹿の湯」とか「鶴の湯」「鷺の湯」「白猿の湯」などという名が現在も残っております。意志をもたない動物や鳥たちは温泉で治癒し、その効果を人間が知ったのです。

胃腸の名湯として知られるところをざっとあげてみますと、関東では、群馬県磯部温泉(重曹を含む強食塩泉)、四万温泉(石膏泉、弱食塩泉)、万座温泉(硫黄泉、ヒ素を含む酸性明ばん泉)、山梨県の西山温泉(硫黄を含む食塩泉)、東北では岩手県の夏油温泉(石膏泉、硫化水素泉)、九州では大分県の湯ノ平温泉(弱食塩泉)、や筋湯(単純泉)などがよく知られています。浴用のほか飲用のもあり、温泉を飲むことによって消化器の粘膜や分泌を支配している自律神経の緊張を調整し、消化器能を高めてくれるのです。

中風、動脈硬化、高血圧などには高温度でない硫黄泉、石膏泉、放射能泉、芒硝泉などがよい。血管の拡張、鎮静に効果があり、昔から「中風の湯」はぬるい湯です。最も有名な「中風の湯」といえば、長野県の鹿教湯温泉でしょうか。温泉療養所や研究所などの施設もそろっており健康保険もきくので人気の高い温泉です。

脳溢血のあとの療養にも温度の低い温泉がよいわけで、栃木県の板室温泉、山口県の俵山温泉の効能の高さも知られています。とくに俵山温泉はリウマチで歩行困難な方にも効く西の横綱級です。また静岡県伊豆の畑毛温泉や韮山温泉などもリハビリテーションの施設があり、神経マヒ、脳卒中の方の温泉療法、運動訓練に盛んに利用されています。

呼吸器の疾患にも温泉療法がとり入れられています。呼吸器病といってもいろいろありますが、温泉療法で主に効果があるのは慢性気管支炎、ぜんそく、肺気腫、咽喉カタル、鼻カタルなどです。入浴、陰陽、うがい、吸入などによって気管支の粘膜を溶かし、繊毛運動を助け、痙攣を緩める効果があります。呼吸器疾患に効くとして有明なのは須川温泉(岩手県)で、標高一二〇〇メートル。泉質は一種の強烈な酸性泉、三週間以上の湯治は禁じられているほどですが、ドライな空気、オゾンの豊富さも呼吸器疾患によい影響を与えているのでしょう。このほか長野県の中房温泉(硫化水素を含む単純泉)、新潟県の関温泉(食塩泉)なども呼吸器疾患の療養で知られております。

このほか「美人の湯」といって肌をなめらかにする群馬県の川中温泉や和歌山県の竜神温泉、不妊症の女性に人気のある山形県五色温泉、福島県熱塩温泉、新潟県栃尾又温泉など、病名にあわせて列記していくと枚挙にいとまもないほどです。

■ なぜ温泉は体にいいのか

温泉というのは火山の地下にあるマグマによって地下水が暖められ、地中のいろんな物質を含んで地表に噴出したものです。

私たちは温泉にいって浴室や脱衣所に掲げてある温泉の分析表を目にします。その温泉はどういう物質をどれくらい含んでいるか、という表示です。そして、そこにナントカイオン、カントカイオンというおびただしいイオンの文字をみるはずです。温泉は私たちにイオンを充電してくれているのです。

私たちが温泉に入ると硫化水素、炭酸ガスなど温泉のもつガスが皮膚を通して体内に入っていくことは古くから知られていましたが、さらに研究が進められた結果、温泉の中にあるカルシウムイオン、ナトリウムイオン、さらにクロール・ヒドロ炭酸、硫黄などのイオンが体内に入っていくことが実証されました。

■ ぜんそくと温泉

昭和44年5月のある晩、私は国道1号線を西に、愛車のハンドルを握っておりました。助手席には家内がまどろんでいました。山陰の例の浜坂の実家へ行った帰り、私は家内を誘って山陽道へ出たのです。私は海軍生活をしていた一時期、呉の町にいたことがあって、その町が懐かしかったのと、家内にも1度呉の町を見せてやりたかったのです。

呉の町をみてそのまま私たちはさらに西へ向かいました。どこへ行くというあてもなく、ただ西へ西へ車を走らせていたのです。助手席の家内は疲れて眠ってしまいました。でも私は眠るのが怖いのです。

当時私はぜんそくの持病で幽鬼のような形相をしていました。寒い場所から暖かい場所へ入ったり、皮膚にちょっと虫がたかっただけでぜんそくの発作が起こるのです。せきが出ると軽いときで一、二時間、重いときは一週間、十日とつづくのです。ぜんそくを患った方でないとその苦しみはわかっていただけませんが、息を吐くことはできても吸うことができず、首を絞められるような苦しさです。せきこみがつづいて気管支が破れ、吐血したこともありました。もちろん半年以上も入院をしました。転々と医者通いもしました。でも治りません。転地療養もしてみましたがダメでした。医者は、「アレルギー体質だから」といって注射をし、薬をくれるだけです。塩酸エフェドリンに代表される薬です。この薬は血管を緊張させ、血圧を上げて興奮させる薬です。その結果、薬の副作用で私の体はボロボロになってしまい、歩くこともできず、家の中をひじをついてはいまわっていた時期もありました。発作止めの注射は静脈に針の入る余地がなくなり、足にまで注射をしました。足の指の間に注射をするのです。「治してください」といっても、医者は「アレルギーだから」という言葉を繰り返すのみです。

その言葉に私は突き放された冷たさを感じるのです。アレルギーとはギリシャ語で「不可思議な現象」という意味です。不可思議な現象だから医師には治療の責任がない、ということなのでしょうか。私は昭和36年から8年間の年月をぜんそくで苦しみ抜いていたのです。眠ると発作が起き、起きると注射です。ですから眠るのが怖いのです。眠らずに私はハンドルを握りつづけ、関門海峡を通り抜け、どこへいくという目的もなく車を走らせているうちに夜が明けてしまいました。

夜明けの丘陵地帯に白煙が無数にのぼっているのを見て、私はそこへ車を向けました。行ってみると、そこは温泉でした。あとでわかったのですが、そこは地獄めくりの湯治場の近くでしたから別府郊外の鉄輪温泉であったのかもしれません。

私はそこの共同湯へ入ってみました。えもいえぬ爽快さでした。かつてないほどの心の安らぎをおぼえたのです。私は洗い場に寝そべり、湯をすくって体にかけながら、いつのまにか眠ってしまいました。まる一昼夜眠らずに運転してきた疲れが1度に出てきたのでしょう。せいぜい3、40分の眠りでしたが、深い深い眠りでした。

私はこのとき初めて温泉の効能にふれた思いがしました。あれほど不安を抱いていた眠りに落ちても、ぜんそくの発作は起きなかったのです。もちろん初めて温泉へ入ったわけではありません。私の生まれ育った浜坂も温泉町です。その近くにもたくさん温泉がありましたが、私はそれまで温泉がこんなにいいものだとは思っていなかったのです。

■ 自宅で温泉

私は三朝温泉へ行ったときのことを思い浮かべてみました。三朝温泉は鳥取県にある温泉でラジウムの名湯として知られています。三朝という名も「3日目の朝には病気が治っている」という意味で名付けられたといわれております。その三朝温泉でたまたまいっしょにお風呂に入っていた土地の老人が私にこういいました。

「私は96歳だが、80年も前の若いころはもっと湯の成分がっ濃くて病気の治りも早かった・・・・・・」

観光ブームによる旅館の乱立、温泉の乱開発で泉質も低下したのかもしれません。これは、ほかの温泉上でもよくみられる現象です。

そこで私は、一般の温泉よりも5倍くらい濃度の高い温泉はできないものかと研究を始めたのです。手当たりしだいにいろいろな方法で、いろんな入湯剤をつくってみました。

たとえば、次のようなものです。

T、植物よりイオンを抽出する事を考え、ミカンの皮、ユズ、ショウブ、海草などを入れてみる。
U、土が水に溶解するとイオンが遊離するという学説に基づき泥水入湯法(このときは皮膚に泥が進入して後の始末に閉口しました。寝具が汚れるのでムシロを敷布団とする等、とても他さまには見せられぬ姿です )。
V、金属塩類を数種類混合したイオン水(金属塩類の投入量が不明なため全身が腫れ上がって死ぬ思いをしました)。
W、各地の温泉で産出される湯の花のの選別、混合。
X、濃縮温泉水、またはそれに加える薬草などの選別、混合。

これらの体験をもとに2年がかりで昭和46年に理想の入湯剤を完成させたのです。この入湯剤の成分は、アルミニウム、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、硫黄などの塩類をもつ粘土、温泉の湯の花、そしてセンキユウという薬草です。







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